子どもについつい「早くしなさい」って言ってしまう・・・と悩む人が多いと思います。
言わないで済むのなら、もちろん言いたくない。
親はやることがたくさんで山積みの毎日では、ゆっくり子どもに付き合っていられない時もあります。
そんな焦っている時に限って、ダラダラ~だらだら~ぐずぐず・・・。
最初は横目で見ていても、イライラが止まらず、つい「早くしなさい!」と口が出てしまう。
わたしは3人の子どもを育てています。
子どもに「早くしなさい」と1日1回は言っているような気がします。
ふと考えると、楽しそうに話をしているのに、話をとめて「早くしなさい」と言ってしまっているのではないか・・・と考えるようになりました。
子どもの笑顔をとめるような子育てをしたいわけじゃなかったのに・・・と反省します。
「早くしなさい」というのは、常に親である自分が時間に追われた生活をしているからなのでしょう。
「早くしなさい」と言ってしまう母親の辛さ、難しさを考え、どうすることで自分もゆとりをもった前向きな子育てが出来るのか・・・
ついつい鬼のようにガミガミ言ってしまう母親は、ゆったりと余裕をもった子育てに変わることが出来るのでしょうか?
目次
「早くしなさい」と言わない子育てをしたいと思いませんか?
「早くしなさい」と言わないで済むのなら、言いたくありません。
早くしなさいと言ってしまう母親、早くしなさいと言われる子ども。
それぞれの行動と気持ちから、どうすればいいのかが見えてくるのではないでしょうか?
「早くしなさい」と言われる子どもの行動とは?
小さい子どもにとっては、「早く早く」と言われて、早く出来るようになるかというと、なりません。
そもそも早くしなくてはいけない理由もわかっていません。
朝、眠たいのに起こされて、ボーっとしながら、目に見えた何かに想像を膨らませているのかもしれない。
ガミガミさけんでいるお母さんの歯にのりがついてて気になってしょうがないのかもしれない。
そんな時には、何度「早く早く」と言われても、そっちが気になって体を動かすことは出来ません。
どうしてもお母さんに言いたいことがあるのに、早く着替えなさい、早くゴハンを食べなさいと言われ、お母さんに言いたかったことを忘れてしまって悲しんでいるかもしれません。
しかし、何度も何度も「早くしなさい」と言われ続ける子どもは、お母さんを試しているのかもしれません。
いつも忙しそうなお母さん。
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遊びたいのに、遊んでくれない。こっちを向いてくれないお母さん。
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でも、「早くしなさい」というときは何度も何度も自分の所へ来てくれる。
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何度も来て自分の事を見てくれる。
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怒ってるけど、このまま出来ない自分でいれば、お母さんがかまってくれる。
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早くやる必要はない。
こんな心の中かどうかは別として、子どもはお母さんに注目してもらうことが大好きです。
注目してくれる理由がなんであれ、注目してもらえる術を見つけてしまったのかもしれません。
子どもに「早くして」と思うのはどんな時?
- 朝、起きる時
- 着替える時
- 食事をする時
- 片付けする時
- 出かける時
- 寝る時
「早くしなさい」と言ってしまう母親は時間も心も余裕がない?
なぜ、「早くしなさい」と子どもに言ってしまうのか?
考えてみると、母親として時間も気持ちも余裕がない時なのではないでしょうか?
「早くしないと、仕事に遅れる」
「早くしないと、片づけが終わらない」
「早くしないと、約束の時間に間に合わない」
「早くしないと、寝るのが遅くなる」
つまり、自分が仕事に行くのが遅れるから、早く準備を終わらせて幼稚園に行ってほしい。
子どもが寝た後に、やりたいことがあるから早く寝てほしい・・・。
それが焦りとなり、「早く早く」と言ってしまうのです。
「早くしなさい」と母親が言い続けたら、子どもにどんな影響があるの?
子どもは母親が自分に構ってくれることはうれしいことです。
毎日毎日「早く早く」と言われていると、忙しいお母さんが注目してくれる、手伝ってくれる、構ってくれると感じていたら?
そして、親のイライラが頂点に来て、「片付けも出来ないの!」などと言われてしまうと、「自分は片付けも出来ないんだ」と感じ、言われたとおりの子どもになってしまうかもしれません。
「早くしなさい」と言われ続けると、子どもは親と同じように、まわりに「早く」を求めるようになります。
「早く」と言い続けた親に応えていると、早く終わらせることが大切だと思い、言われ続けた子どもも人を待てなくなり、イライラしてしまうのです。
「早くしなさい」と言わない方法は?
ついつい、イライラして「早くしなさい」と言ってしまう!
それは母親みんなの悩みなのではないでしょうか?
「早く早く」を言ってしまった後は、途中までの頑張りをほめてあげて!
絶対に言ってはいけない!と考えていては、思わず言ってしまった後に落ち込んでしまい、頑張っている心が折れてしまいます。
子どもに「早く」と言い続ける母親は、自分にも「早く」を求めてしまうものです。
子どもは、残念ながら親の思う通りには動いてくれません。
親が頭の中で、〇時にゴハン食べて、〇時にお風呂入って、〇時に寝かせて・・・などと計画を立てたところで、その通りには動いてはくれないのです。
子どもに、ついガミガミ言ってしまった後は、途中経過でも「ここまでよく頑張った!」と頑張りにも褒めてあげて下さい。
昨日よりも大きくなったこと、昨日より上手だったことをほめてあげてほしいです。
「早く食べなさい」
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「おいしそうに食べてくれてありがとう!」
「早く起きなさい」
↓
「昨日より5分も早く起きたよ!」
「早く片付けなさい」
↓
「どんどん片付けるの上手になってるよ~」
上手に出来なくても、褒めるほどではない・・・などと、伝える事を躊躇せずに100倍ぐらい大胆に大げさに褒めてあげると、子どももニヤッと笑い、褒めてもらう為に頑張ってくれるものです。
「早くしなさい」を言わないことでの結果は、すぐには出ない
頑張って「早くしなさい」と言うのをやめたとしても、すぐに出来るようになることも、素早く行動することもないです。
しかし、お母さんが「今日はパジャマで幼稚園行く?」などと「早くしなさい」をやめて、こんな事を聞いてみると、子どもは不思議と着替えようとしたりします。
お母さんがそばにいないと、なかなか進まないという事もあるでしょう。
忙しいお母さんは、「早くしなさい」と言って、どこかに言ってしまっては、子どもは手を止めてしまいます。
お母さんがそばにいてくれる。話を聞いてくれた。と気持ちがすっきりすると、不思議と次の作業がはかどったりするものです。
子どもの気持ちを満たしてあげるためには、親も気持ちをラクにする必要があります。
毎日大変で忙しいのですが、ちょっとの手抜き、ちょっとのごほうび、ちょっとの息抜きを上手に使って、子どもに自分の急いでる問題を押し付けないでいられたらいいと思うのであります。