幼稚園に入園し、一安心したお母さんも多い事でしょう。
1ヵ月がすぎ、2ヵ月がすぎ・・・慣れるまではしょうがないと思っていた幼稚園生活。
気が付けば何か月たっても、行きたがらないということがあります。
もしかして、幼稚園が楽しくない。幼稚園で仲良しのお友達がいないのでは?と心配になるものです。
今回は、子どもの年齢や性格にもよって違う、お友達がいないことで心配の理由や親としてしてあげられることは何なのかを考えてみます。
目次
幼稚園で仲良しがいない子どもが心配?
幼稚園は、子どもたちの初めての社会です。
親にとっては、我が子が幼稚園でお友達と楽しそうに遊んでいる事が何よりうれしい事です。
それなのに、子どもが幼稚園で仲良く遊んでいるお友達がいないようだと知ったときには、心配になるのは当然です。
子どもにこんな状況が見えてきたら、もしかして仲良しのお友達がいないのかもしれません
- 子どもが幼稚園で楽しかったことを話してくれない
- 子どもの口から「〇〇ちゃん、〇〇くん」とお友達の名前が出てこない
- 子どもが「一緒に遊んでくれない」と口にする
- 幼稚園に行きたがらない
- 先生としか遊んでいる様子がない
自分の子供に原因があるのか?なにがよくないのか?
親としては何としても、子どもが楽しい幼稚園生活を送ってもらうために出来る限りの事をしてあげたいものです。
どのような事が原因なのか?お友達がいない事によってどうなってしまうのか?を考えてみます。
幼稚園で仲良しがいない子どもの原因は?
幼稚園で仲良しの子がいない子どもには色んな事が考えられるのかもしれません。
まだまだ小さい幼稚園児ですから、初めての社会に戸惑い、うまく距離をとれないこともあるでしょう。
子どもにも色々なタイプがいます。
そして、育った家族関係にも関係してくることもあります。一人っ子、きょうだいがいるいない。
みんな違う家庭で育ったのですから、子供一人ひとりが違うということも忘れてはいけないのかもしれません。
子どもも初めての社会でストレスを感じる事も多くあるでしょう。
小さい子どもは自分で苦しさを訴えられないこともよくあります。
親として子どもにしてあげられることは何なのでしょう。
自分からお友達に声がかけられない
小さい幼稚園児には、お友達と遊びたいと思っても「一緒に遊ぼう」「あーそーぼー」「いーれーて」などと声をかけれない事があります。
きょうだいがいない一人っ子や、まだきょうだいとはあそばない長男長女のお子さんなども、なかなか自分から声をかける事が出来ない子が多いのかもしれません。
- 楽しそうな輪の中に入れない
- いつも助けてくれる親がそばにいない
- 一度断られ、勇気が出ない
1人で遊ぶことが好き
お友達が楽しそうに遊んでいても、気にならず自分がしたいことをもくもくとこなすタイプの子もいるでしょう。
一人っ子や真ん中っ子などもそのようなタイプになりやすいとも言われます。
- 1人で遊ぶことが楽しい
- 周りの楽しそうな声よりも、自分のやりたいことに突き進みたい
お友達に手をあげてしまう
まだ小さな幼稚園児の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉に出来ません。
何かをされてイヤだったことを「イヤ」だと言えず、手が出てしまう事もあります。
一度、手をあげてしまうとお友達も近づいてくれなくなるという事もあるのでしょう。
- 手が先に出てしまう
- 自分の想いをうまく言葉にすることが出来ない
幼稚園で仲良しがいないことで起きやすい事は?
幼稚園で仲良しがいないと、心配なのは親ですが、子どもも寂しさを抱えているかもしれません。
そうなってしまうと起きてしまう事があります。
幼稚園に行きたがらない
幼稚園に行って、楽しそうに遊んでいるお友達と一緒に自分も遊びたいのに出来ない・・・そんな事が続くと、「幼稚園は楽しくない」と認識されます。
自分の代わりに話をしてくれる、頼れる親は幼稚園にはいないのですから、ますます幼稚園に行くことは辛く悲しい事になってしまいます。
幼稚園に行くことがつらい、そうなってしまうと、やはり幼稚園に行きたがらないということが起きてしまいます。
お友達と仲良く遊べない
お友達同士が楽しそうに遊んでいるのを目の当たりにしていても、自分は仲に入れない。
どんなに小さい子供たちでも、人間関係というのが存在します。
一緒に遊んで楽しい子、遊んだことがない子。
どうしてもいつも一緒に遊んでいる子同士が仲良くなってしまいます。
どうしても仲良しのお友達がいなくてはいけない訳ではありませんが、子供が楽しそうな中に入りたい。自分も遊びたいと思っているかどうかを聞いてあげることも大切かもしれません。
子どもが寂しいと感じている
お友達が遊んでいる輪に入れないというのは、とても寂しい事です。
それを超える楽しみが1人で遊ぶ事であれば、見守ることも出来ますが、子どもの心の中では「いいなぁ」と思っているのかもしれません。
子どもがどうしたいのか、寂しさを感じているのかをすくい取ってあげ、親が手助けをする事も必要になってくるのかもしれません。
幼稚園で仲良しがいないと心配な理由
幼稚園の様子を先生から教えてもらったり、お迎えに行った時に、ひとりぼっちで遊ぶ子どもを見ると、心配になるものです。
仲良しがいないと親は、どのようなことが心配なのでしょう・・・
幼稚園でいつもひとりぼっち
ひとりぼっちでいる子どもを見ると、なんだか寂しそうに見えます。
そして、幼稚園でうまくやっていけてないのではないか・・・と不安になるものです。
まずは、様子を見て見ましょう。
ひとりぼっちといっても、色んな状況があります。
- 誰も一緒に遊んでくれていないので、ひとりで遊んでいる
- 自分一人で夢中になって遊んでいる
- 自分一人でやりとげたいことをしている
一人で、夢中で遊ぶのが好きな子どももいます。
夢中になっているところに割って入ってきたり、使っているおもちゃを使いたいとそばにきたお友達をいやがってしまうことがあります。
そんな時に、手が出てしまう、嫌がって冷たくするなどしていないかも確認してみましょう。
子どもの好きな事ややりたい事を存分にやらせてあげたいとも感じますが、社会の中では独り占めをし続ける事はよくない、人に割って入られることも勉強と考えて、お友達の気持ちも一緒に考えてみるようにしてみましょう。
お友達と一緒に遊ぶことはまったく別の楽しさがあるはずです。
ひとりで遊ぶことが好きなわけではないけれど、お友達と一緒に遊ぶことが出来ずにひとりでいるのであれば、親や先生が少し手助けが必要になるのかもしれません。
親が声掛けをして一緒にお友達と遊ぶ、自分の気持ちを伝える、断られても子どもの存在を否定されたわけではないということを、しっかりと伝えていくことが必要です。
幼稚園に行きたがらない
お友達が一緒に遊んでくれない、ひとりぼっちでさみしいという毎日は、子どもにとってだけでなく、大人にとっても悲しいことです。
悲しいということは、幼稚園に行きたくないというのも当然感じる事でしょう。
親としては、毎日幼稚園で楽しく遊んでほしいものです。
幼稚園が楽しくない
幼稚園に行きたくないと思っていても、言い出せないこともあるでしょう。
幼稚園に行っても楽しくない日々は、とてもツライ日々です。
幼稚園に行く前の子どもの表情、行く前に体調が悪くなるなど、SOSのサインが出てきたら、我慢をしていると思われます。
幼稚園に仲良しがいない子に親がしてあげられること
年齢や子どもの性格で状況は違いますが、幼稚園で仲良しがいないということで心配になったときに、親としてしてあげられることは何なのでしょう?
先生に相談する
担任の先生であれば、普段から様子を見ていてわかることも多いでしょう。
仲良しになれそうな子と席を隣にしてもらう、声掛けして一緒に遊ぶように促してもらうなど、引っ込み思案の子どももうまくサポートしてもらえるはずです。
子どもと一緒に遊ぶ
子どもは一番頼れる存在の母親がそばにいることで安心感を持ちます。
そんな母親がお友達と自分と一緒に楽しく遊ぶことで、お友達も「〇〇ちゃんのママ」と覚えてもらい、楽しく遊べることでお友達とも積極的に遊べることも増えるきっかけになります。
おままごとやおもちゃ遊びもいいですが、おすすめは鬼ごっこなどでしょう。
ママが鬼になり、お友達を楽しく追いかける事で、〇〇ちゃんのママと遊ぶのが楽しい、〇〇ちゃんのママはすごい楽しい!と子どもにとって自慢のママになる事ができ、お友達とのきっかけにつながるようです。
家でお友達の事を聞いてみる
お友達の普段の様子を聞いてみましょう。
お友達はどんな遊びが好き?プリンセスは好き?ヒーローごっこが好き?
どんな髪飾りをしていた?などと、聞いてみるとお友達を観察し、お友達に興味を持つきっかけにつながります。
自分とは違うけれど、こんなところが面白い存在だったなどと子どもの中での気付きにもつながります。
お友達のお母さんと仲良しになる
幼稚園のお迎えなどで、よく会うお母さんや同じクラスのお友達のお母さんと積極的に仲良くなってみましょう。
お母さんが友達を作るのが苦手な場合は、子どもにも影響するものです。
お母さん同士が仲良く話をしていると、そばにいる子ども同士が仲良く遊ぶという事がよくあります。
幼稚園で人気のキャラクターなどを積極的に使う
子どもはキャラクターが大好きですぐに覚えます。
女の子であれば、プリンセスやプリキュアなど年齢によってもカワイイものがたくさんあります。
男の子はヒーローものやピカチュウなどは夢中です。
そんなキャラクターのイラストがついた服を着る、グッズを身に着けるなどで、子どもの共通の話題が出来ます。
「〇〇ちゃんはプリキュアが好きなんだよ。」
「〇〇くんは僕と同じ服を持っていたよ。」
とお友達に興味をもつきっかけにもなります。
まとめ
たいせつなお子さんが初めて幼稚園に入園し、お友達と一緒に楽しく遊んでいるのは非常にうれしいことです。
しかし、まだまだお母さんのそばを離れるのがさみしい年齢でもあります。
はじめての社会に出て、お友達にうまく言いたいことも言えないこともあるかもしれません。
子どもが幼稚園でさみしい想いをしていないか、親として何がしてあげられるかを考えてしまうものです。
あまり、口や手を出しすぎると子どもも頼ってしまい、自分から行動することが難しくなることもあるようです。
常に、ママはあなたの見方だよ。という事を伝え続け、子どもの社会デビューを見守り、手助けをしてあげたいものです。